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 中世ヨーロッパ史を対象とする私のゼミでは、中世ヨーロッパの史料や研究文献の十分な読解の上に立ちながら、個々のメンバーが自身の着想に従い、互いに切磋琢磨しつつ研究を進めています。ゼミではとくに史料や研究文献の着実な読解と、相互の議論を重視しています。

 歴史研究では、どんなに独創的に思える発想でも史料の裏付けがなければ説得力をもちません。また、先行研究を十分に顧慮して周囲の専門家の批判に耐えうる研究でなければ、独りよがりな主張に終わってしまいます。ですから私のゼミでは「史料の裏付け」、「先行研究への配慮」、「専門研究者との対話」という三つの要素にいつも留意しつつ、歴史研究の方法を習得し鍛錬することを目指しています。

 さらに、西洋史を学ぶための必須条件には何より外国語の能力があります。私のゼミでは中世ラテン語の史料講読も行っていますが、それだけでなく、個々のメンバーが自身の研究にとり重要な外国語を習得することも積極的に行っています。また最近ではますます、英語など欧米の言語での研究成果の発信が求められているので、ゼミでは英語を含めた外国語での研究報告や論文執筆を奨励しています。

 中世史という分野は近現代史とは違い、中世のラテン語や俗語の史料を読解しなければならず、研究文献も複数の外国語にわたるので、前提となる様々な知識を必要とします。ただ、いくつかの難しいハードルを越えれば、多くの知的発見に出会える分野でもあります。中世世界で生じた事象を分析することで、現代世界の基盤にあるヨーロッパ文明の形成過程をよりよく理解できることはいうまでもありません。また、中世ヨーロッパ史研究は、ヨーロッパ文明の影響のもと展開してきた世界史の流れを理解し、現代世界に適合した新しい世界史の見取り図を描くためにも多くのヒントを与えてくれる分野といえます。

 中世ヨーロッパ史に関心をもち、研究を志したいと願う学生の皆さんが、私のゼミに来ることを心より歓迎します。

甚野 尚志